米政府 中南米に移民申請の手続きセンター開設へ[2023/04/29 15:13]

 アメリカ政府は新型コロナ政策が終了し、ビザを持たない移民希望者が国境に殺到することを防ぐため、中米のグアテマラなどに移民申請の手続きセンターを開設します。

 アメリカでは5月11日に新型コロナウイルスの非常事態宣言が解除され、トランプ政権が導入したビザのない移民希望者を即時送還する措置が終了します。

 この措置で延べ280万人が送還されましたが、国土安全保障長官は「今後も国境は開かれない」として、取締り強化を表明しました。

 さらに、アメリカへの中間地点にあたる、中南米のグアテマラとコロンビアに移民申請の手続きセンターを設けて審査し、国境へ希望者が殺到しないようにする構えです。

 来年の大統領選を前に、バイデン大統領は移民問題で共和党の攻撃をかわす狙いがある一方で、移民に寛容な民主党左派から反発が出て、板挟みとなる可能性があります。

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