「ベルリンの壁」跡地 日本が贈った桜が満開に…ドイツ市民“HANAMI”楽しむ[2023/05/05 01:10]

 ドイツの「ベルリンの壁」の跡地で日本から贈られた桜が見ごろを迎え、大勢の市民がHANAMIを楽しんでいます。

 ベルリン近郊のテルトー市には、約4キロにわたって1000本の桜の木が植えられていて、八重桜が満開になっています。

 実はこの場所、冷戦時代に東西ドイツの市民が行き来できないようにコンクリートの高い壁が作られ、「分断の象徴」となっていました。

 冷戦が終わり、東西ドイツは統一。

 「ベルリンの壁」が市民の手で壊される映像は世界に驚きを持って伝わりました。

 テレビ朝日ネットワークは当時、「壁の跡地に桜を植えよう」と放送を通じて呼び掛けました。

 この桜は、視聴者の支援をもとに25年の歳月をかけて壁の跡に植えられたもので、今では東西ドイツの平和の象徴、日独の友好の証しとなっています。

 この並木道では、毎年、2万人の市民が集まり「さくら祭り」が開かれます。

 今年はウクライナ情勢を受け、中止となりましたが、市民らは料理やワインを持ち寄って桜の木の下に集まり、家族や友人らと静かにHANAMIを楽しんでいました。

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