“経歴詐称”の米共和党下院議員 13の罪で起訴[2023/05/11 07:25]

 経歴詐称が次々と発覚したアメリカ共和党の下院議員が詐欺など13件の罪で起訴されました。すべての起訴内容について、無罪を主張しています。

 起訴状によりますと、共和党の下院議員、ジョージ・サントス氏は選挙名目で集めた寄付金の私的流用や失業手当の不正受給のほか、議会への虚偽証言など、合わせて13の罪に問われています。

 サントス氏は10日、ニューヨーク州東部地区の連邦地裁に出頭し、すべての起訴内容について無罪を主張したうえで、辞職しない考えも示しました。

 共和党・サントス下院議員:「自分自身を守るために戦わなければならない。真実は、魔女狩りだ」

 去年11月の中間選挙で初当選したサントス氏は、金融大手での勤務経験やMBA(経営学修士)の取得歴などをアピールしていましたが、選挙後にこうした経歴が嘘だったことが分かり、共和党内部からも辞職を求める声が上がっています。

 検察当局は声明で、「度重なる不正と欺瞞で議会の中枢に上り詰め、私腹を肥やした」とサントス氏を非難し、「有権者への説明責任を果たさせるよう努める」と強調しています。

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