アメリカの駐南アフリカ大使は南アフリカ政府が去年、ウクライナ侵攻を続けるロシアに武器や弾薬を供与したとして厳しく非難しました。
CNNなどによりますと、アメリカのブリゲティ駐南アフリカ大使は11日、「去年の12月6日から8日の間にサイモンズタウン海軍基地に停泊した貨物船が武器や弾薬を積んでロシアに戻ったと確信している」と地元メディアに語りました。
そのうえで「ロシアの武装は極めて深刻でこの問題が解決されたとは考えていない。南アフリカには非同盟主義を実践してもらいたい」と批判しました。
一方、南アフリカ大統領府はアメリカ大使の発言に「失望した」と反発しています。
さらに「疑惑を裏付ける証拠が提出されておらず、政府はこの問題で独立した調査を行う予定だ」との声明を発表しています。
南アフリカは2月にロシアや中国と共同で海上軍事演習を行ったほか、国連でもロシアを非難する決議で投票を棄権するなどロシアとの関係を深めています。
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