死刑制度の廃止を訴える国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは世界全体で去年、執行された死刑が少なくとも883件で、過去5年間で最多だったと明らかにしました。
アムネスティ・インターナショナルは16日、2022年の世界の死刑に関する報告書で、日本を含む20カ国で少なくとも883件の死刑が執行されたと発表しました。
2021年の579件に比べて約53%増加し、世界全体の死刑執行の件数が過去5年間で最多だったとしています。
正確な死刑執行の件数を把握できない中国や北朝鮮などを除いた数字だということです。
中国では2022年の1年間で、数千人の死刑が執行されたと推計しています。
また、アムネスティ・インターナショナルは2022年に執行された死刑全体のうち約93%が中東や北アフリカ地域で行われたとし、イランでは少なくとも576件の死刑が執行されたと指摘しています。
一方で、カザフスタンなどの4カ国が新たに死刑制度を完全に廃止し、2022年末時点で死刑制度を完全に廃止したのは112カ国に上ったと明らかにしました。
画像:アムネスティ・インターナショナルのHPから
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