バイデン大統領 パプアニューギニア首相に訪問断念を伝達[2023/05/18 21:26]

 アメリカのバイデン大統領は18日、パプアニューギニアのマラペ首相と電話会談し、債務上限問題のあおりで予定していた訪問を断念したことを直接伝えました。

 ホワイトハウスは当初、バイデン大統領はG7広島サミット閉幕後の22日に、アメリカの現職大統領として初めてパプアニューギニアを訪問し、太平洋島しょ国の首脳らと会談すると発表していました。

 ところが、バイデン大統領は債務上限問題を巡る16日の野党共和党との再協議で妥結できず、パプアニューギニアを訪問することを断念しました。

 バイデン大統領は広島に向かう専用機からパプアニューギニアのマラペ首相と電話で会談し、訪問を断念したことを説明したうえで、ブリンケン国務長官を代理で派遣することや、今年後半に太平洋島しょ国の首脳をワシントンに招待すると伝えました。

 近年、南太平洋では中国が巨額の経済支援を通じて影響力を強めていて、バイデン大統領としては今回の訪問でアメリカの存在感を示し、中国を牽制(けんせい)する狙いがありました。

 アメリカメディアからは外交上の失策との批判が出ています。

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