深刻な干ばつで川が枯渇の危機 米政府が流域自治体側に節水協力金約1600億円[2023/05/23 14:21]

 深刻な干ばつで枯渇の危機を迎える、アメリカのコロラド川を守るため、バイデン政権は節水への協力金として、流域の自治体側に総額およそ1600億円を支払うことが分かりました。

 コロラド川水系はカリフォルニアなど南西部7州にまたがり、4000万人へ飲料水を提供するほか、秋田と山形県の全域に相当する2万2000平方キロメートルの農地を潤わせています。

 近年は気候変動による干ばつと、人口増加による需要の急増で、水の量は以前と比べて3分の1にまで減少し、水力発電の操業が危ぶまれる事態に発展しています。

 バイデン政権は22日、コロラド川を守るため、自治体側と大規模な節水を行うことで合意したと発表し、その見返りとして総額12億ドル、およそ1600億円を支払う予定です。2027年以降は水量に合わせて協力金を増減させる見込みです。

こちらも読まれています