「国防総省近くで爆発」“偽画像”で混乱 AI画像が金融市場を動かした初の例か[2023/05/23 14:13]

 アメリカ国防総省の近くで「爆発が起きた」とする偽画像がSNS上で拡散し、アメリカ株が一時下落するなど混乱がありました。偽画像はAI(人工知能)によって作成されたものとみられています。

 問題の画像には、建物の近くで黒煙が大きく立ちのぼる様子が映っています。

 複数のアメリカメディアによりますと、この画像は、実在するメディアを装ったSNSアカウントなどで「国防総省の近くで爆発が起きた」という説明文とともに発信されました。

 実際には、爆発は確認されておらず偽の画像でしたがツイッターなどで拡散し、ブルームバーグ通信によりますと、アメリカの代表的な銘柄で構成される指数「S&P500」が一時下落したということです。

 アメリカメディアは、画像にはいくつか不自然な点があるとしてAIによって生成されたものだとする見方を示したうえで、「AI画像が金融市場を動かした初の例となった可能性がある」と指摘しています。

画像:「SNS上で拡散した偽画像」

こちらも読まれています