難民や避難民 過去最多の1億1000万人 ウクライナ侵攻などで増加 国連[2023/06/14 19:40]

 UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は、戦争や人権侵害などが理由で住む場所を失った難民や国内避難民らが先月の時点でおよそ1億1000万人に達したとの推計を発表しました。

 UNHCRは14日、6月20日の「世界難民の日」を前に年次報告書を公表しました。

 UNHCRは報告書のなかで、住む場所を追われ国内外へ避難した人は2022年末の時点で1億840万人に上り、前年より1910万人増えたと明らかにしました。

 これは、1年間の増加幅として過去最大だと指摘しています。

 難民や避難民らの出身国では中東シリアが最も多く650万人、ロシアの侵攻が続くウクライナが567万人です。

 また、アフガニスタンとベネズエラもそれぞれ500万人を超えています。

 UNHCRはさらに今年4月以降、軍事衝突が続くアフリカのスーダンからも多くの人が逃れているとして、5月時点で難民や国内避難民などの総数が過去最多の1億1000万人に上ると推定しています。

こちらも読まれています