【速報】米国の6月の消費者物価指数は前年同月比3.0%上昇 12カ月連続で伸びは鈍化[2023/07/12 22:00]

 アメリカの6月の消費者物価の伸び率は12カ月連続で縮小しました。外国為替市場では円高が進んでいます。

 アメリカ労働省が12日に発表した6月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.0%上昇し、市場予想の3.1%を下回りました。

 伸び率は5月の4.0%を下回り、去年6月の9.1%をピークに12カ月連続で縮小が続いています。

 内訳を見ると、食品が5.7%、家賃など住居費が7.8%上昇しましたが、ガソリンは26.5%と大幅に下落しました。

 一方、物価の変動の大きい食品とエネルギーを除いた指数では4.8%上昇し、5月の5.3%から鈍化したものの、引き続き高い水準となっています。

 これを受けてアメリカの長期金利が低下し、日米の金利差が縮小するとの見方から、外国為替市場では一時1ドル=138円台をつけ、円を買ってドルを売る動きが進んでいます。

 アメリカの中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)は雇用や物価の情勢を見極めながら、今月下旬に開催される金融政策を決める会合で利上げを再開するか、先月の会合に続いて見送るか、判断することになります。

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