米バイデン大統領 史上初めて全米規模の猛暑警報を発令[2023/07/28 03:17]

 アメリカ南部を中心に猛暑が続くなか、バイデン大統領は史上初めて全米規模での暑さに関する警報の発令を指示するなど、新たな対策を発表しました。

 バイデン大統領:「猛暑に慣れている地域でも今ほど暑い日が続いたことはない。気候危機の真っ只中にいることを否定する人々でさえ、猛暑がアメリカ人に与えている影響を否定することはできない」

 バイデン大統領は27日、猛暑が続く南部アリゾナ州フェニックスの市長らをホワイトハウスに招き、猛暑の影響から労働者と地域社会を守ると強調しました。

 具体的には労働省に対して、史上初の連邦レベルでの暑さに関する警報を出すよう指示し、労働者の安全確保に取り組むということです。

 また、暑さをしのぐために地方の緑地を増やす長期的な取り組みに10億ドル以上の助成金を支給することや気象予報の精度を高めるための投資なども盛り込まれています。

 バイデン大統領は「気候変動の影響を否定することはもはや誰にもできない」と述べ、政権が掲げる気候変動対策の必要性を訴えています。

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