フランス ニジェールから自国民の避難を開始[2023/08/02 08:28]

 クーデターの起きたアフリカのニジェールで、欧米への反感が高まっていることから、フランス政府は現地に住む自国民などの退避を開始させました。

 フランス軍の軍用機2機が、1日、避難する自国民やEUの市民らを乗せニジェールの首都ニアメーの空港を飛び立ちました。

 およそ数百人が退避を希望しているということで、出発前、空港には、子連れの家族などが大勢集まり、ごった返しました。

 フランス軍参謀部によると、今後も避難のためさらなる軍用機の派遣を予定しているということです。

 ニジェールには、フランス軍の基地が置かれていますが、現段階で、軍を撤退させる計画はないとしています。

 現地の緊張の高まりを受け、このほか、スペインやイタリアなどが、自国民の避難計画を進めています。

 ニジェールを巡っては、隣国のマリとブルキナファソの軍事政権がクーデターの支持を表明するとともに、他国の軍事介入があった場合、「宣戦布告とみなす」と警告しており、情勢は緊迫しています。

画像:Etat−majordesarmees

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