韓国の市民団体が東京電力を相手に福島第一原発の処理水海洋放出の差し止めを求めた裁判で、裁判所は原告の訴えを却下しました。
今月下旬にも始まるとされる福島第一原発の処理水放出を巡り、南部・釜山の市民団体が東京電力を相手取り放出差し止めを求めた裁判で、釜山地裁は17日、原告の訴えを却下しました。
この訴えは市民団体「釜山環境運動連合」が2021年に「放出は廃棄物の海洋投棄を禁じた国際条約への違反だ」などとして始めたもので、最大野党「共に民主党」なども後押ししていました。
裁判所は却下した理由について「裁判規範になり得ない条約に基づいた不適法なもので、地裁に国際裁判の管轄権があるとは見なしがたい」と説明しています。
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