BRICS拡大 国連事務総長が国際機関改革を訴え[2023/08/24 22:29]

 BRICS(新興5カ国)が新たに6カ国の加盟受け入れを発表したことを受け、国連のグテーレス事務総長は国際機関の改革の必要性を訴えました。

 グテーレス事務総長は24日、南アフリカで開かれているBRICS首脳会議で演説し、「国連の安保理、IMF(国際通貨基金)、世界銀行といった現在の世界秩序は過去の世界を反映したものだ」と述べ、改革の必要性を訴えました。

 また、「こうした国際機関が作られたのは第2次世界大戦直後で、当時、まだ多くのアフリカ諸国などは植民地支配下にあった」としています。

 グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の中には欧米諸国が主導権を握る国際機関による懲罰的な制裁、現地の要望を無視した開発などに対し、不満が高まっているとされています。

 加盟国拡大の決まったBRICSは途上国のニーズを反映できるブロック形成を目指していて、グテーレス事務総長の発言は途上国からの改革要求に応じた形となりました。

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