マウイ島の山火事で遺族が州を初めて提訴「予防可能だった」[2023/09/06 11:15]

 先月、ハワイ・マウイ島で発生した山火事をめぐり、犠牲者の遺族が損害賠償などを求め州やマウイ郡、電力会社などを提訴したことが分かりました。

 ロイター通信によりますと、57歳の娘を亡くしたハロルド・ウェルズさんは、州や郡に加えて電力会社のハワイアン・エレクトリック、マウイ島の主要な地主らを州裁判所に提訴しました。

 ウェルズさんは山火事の危険性は周知の事実であり、予防可能だったと主張しています。また、送電線や植物の管理など、リスクを軽減できるはずの対策が取られてこなかったとしています。

 マウイ島の山火事ではこれまでに少なくとも115人の死亡が確認されていて、切れた電線が原因との見方が広がるなか、電力会社への訴訟が相次いでいますが、遺族が州を提訴するのは初めてということです。

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