ベラルーシ 国外でパスポートの発行・更新を禁止 国外避難者は帰国で摘発の危惧も[2023/09/07 00:18]

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は国外でのパスポートの更新を禁止しました。ベラルーシでは多くの反体制派が外国に逃亡していて、更新のために帰国した際、摘発される恐れがあります。

 ルカシェンコ大統領は国外でのパスポートの発効や更新を禁止するよう各国にあるベラルーシの在外公館に命じました。

 対応する法令が7日に発効します。

 ベラルーシでは2020年の大統領選挙で、ルカシェンコ氏が反体制派を徹底的に弾圧して、多くの市民が国外に逃れました。

 避難先の国でのパスポートの更新ができなくなれば不法滞在の扱いになる可能性があります。

 一方で、更新のために帰国すると摘発される恐れがあります。

 亡命中の反体制派の指導者、チハノフスカヤ氏は外国に避難しているベラルーシ人に対してSNSで「自分の安全を守ることを優先してほしい」と呼び掛けました。

 「迫害の危険がある。あなたの自由に値する文書などない」として、パスポートが失効しても帰国するべきではないと訴えました。

 また、チハノフスカヤ氏は「新しいベラルーシパスポート」を準備していると述べ、パスポートが失効しても避難先の国で滞在を続けられるよう各国と協議していると明らかにしました。

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