イギリス議会の調査員らが、中国のためにスパイ活動をした疑いでロンドン警視庁に逮捕されていたことが分かりました。中国側はスパイ疑惑を否定しています。
イギリス議会下院のホイル議長は11日、イギリス議会の調査員を含む男2人が今年3月にスパイ容疑でロンドン警視庁のテロ対策部門に逮捕されていたことを明らかにしました。
2人はすでに保釈されていますが、捜査が続けられています。
地元メディアは逮捕された調査員は28歳で、議員らのために情報収集などを担当していたと報じています。
また、過去に中国に住んでいたことがあり、その際に中国のスパイとして勧誘された可能性があるということです。
スナク首相は10日、G20首脳会議に合わせて行われた中国の李強首相との会談で、「議会制民主主義への干渉に、非常に強い懸念を抱いている」と伝えたことを明らかにしています。
一方、中国外務省は11日、「イギリスでのスパイ疑惑は全くの捏造である」と非難し、「イギリス側に対し、誤った情報の拡散をやめ、政治的操作や悪意のある中傷をやめるよう求める」と主張しました。
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