ウクライナ クリミア半島近くのガス・石油採掘施設を奪還 2015年以来ロシアが占拠[2023/09/12 13:29]

 ウクライナ国防省は、クリミア半島近くの黒海にあるガスや石油の採掘施設を奪還したと発表しました。これらの施設は2015年以降、ロシアが占拠していました。

 ウクライナ国防省の情報総局は11日、ウクライナ軍がオデーサとクリミア半島の間の黒海に位置する複数のガスや石油の採掘施設「ボイコ・タワーズ」を奪還したと発表し、映像を公開しました。

 これらの施設はロシア軍が2015年から占拠し、さらに去年2月のウクライナ侵攻以降、ロシア軍がヘリコプターの発着場として使ったり、レーダーを配備して使っていたということです。

 奪還作戦を行ったウクライナの特殊部隊は、ヘリコプターに搭載するミサイルや船舶の動きを監視するレーダーシステムを押収しました。

 また、この作戦の途中、ボートに乗ったウクライナ軍の特殊部隊とロシア軍のスホイ30戦闘機との間で戦闘になり、ロシアの戦闘機は被弾して撤退したということです。

 ウクライナ国防省は、この施設の奪還によって「ロシアは黒海の海域を完全に支配する能力を奪われ、ウクライナはクリミア奪還に大きく近付くことになる」と強調しました。

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