中国・新疆ウイグル自治区の物流拠点を取材 現代版「シルクロード」の要衝[2023/09/17 23:31]

 現代版「シルクロード」の要衝とされる中国・新疆ウイグル自治区にある国際貨物ターミナルにANNのカメラが入りました。

 「ウルムチ国際貨物ターミナル」は2015年に着工し、現在は中国とヨーロッパを結ぶ陸上の物流拠点=ハブとなっています。

 「中欧班列」と呼ばれる国際貨物列車がこのターミナルを経由する形で運行され、中国の各都市とアジアやヨーロッパの19カ国、26都市を結んでいます。

 中欧班列は中国が主導する経済圏構想「一帯一路」の中核として位置付けられています。

 ウルムチ国際貨物ターミナル担当者:「海上輸送ではヨーロッパへ貨物を運ぶのに45日から2カ月ほどかかりますが、『中欧班列』の陸上輸送では時間を3分の1に短縮できます。15日ほどです」

 担当者によりますと、青島で陸揚げされた日本の化粧品などが中央アジアに運ばれているといいます。

 日本にとってはヨーロッパとの物流について、これまでの「船便」か「航空便」かの選択に加えて陸上輸送という選択肢が増えるという見方も出ています。

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