アメリカがウクライナに対し長距離の地対地ミサイル「ATACMS」を供与すると、アメリカのメディアが伝えました。
NBCテレビなどによりますと、バイデン大統領は21日のゼレンスキー大統領との会談で、数を限定したうえで「ATACMS」を供与する方針を伝えたということです。
ワシントン・ポストは供与する「ATACMS」はクラスター弾を搭載できるタイプだとしています。
射程およそ300キロの「ATACMS」は、前線から離れたロシア軍の司令部や補給拠点を攻撃することが可能で、ウクライナが繰り返し供与を求めてきました。
しかし、バイデン政権はロシアとの緊張をエスカレートさせたり、アメリカ軍の備蓄が不足する懸念から、供与には一貫して慎重な姿勢を続けてきました。
21日に発表されたウクライナへの新たな軍事支援のなかに、「ATACMS」は含まれていませんでしたが、サリバン大統領補佐官は「将来の選択肢から外していない」と述べていました。
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