クーデターのニジェール 旧宗主国のフランス大使が国外に脱出[2023/09/27 19:21]

 クーデターの起きた西アフリカのニジェールで退去命令の出されていたフランスの大使が国外に脱出したことが明らかになりました。

 ロイター通信は治安当局筋の情報として、旧宗主国フランスのイッテ大使が27日早朝、ニジェールを脱出したと伝えました。

 7月にクーデターで権力を掌握した軍事政権は8月末、大使に退去命令を出していましたが、フランス政府が無視したため、街中では連日のように反仏デモが起きていました。

 ニジェールでは植民地支配の歴史に加え、欧米の軍隊駐留への反発が広がり、クーデターを招いた要因の一つとなっています。

 フランスのマクロン大統領は24日、直ちに大使を帰国させ、1500人規模のフランス軍も年内に撤退させると表明していました。

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