中国本土渡航の台湾市民への尋問が倍増 改正「反スパイ法」施行以降[2023/10/05 12:02]

 中国で改正「反スパイ法」が施行された7月以降、中国本土に渡航した台湾の市民に対する尋問が倍増したと台湾当局が明らかにしました。

 台湾の情報機関、国家安全局の蔡明彦局長は4日、台湾の国会にあたる立法院の外交・軍事委員会に出席し、中国でスパイ行為に対する取り締まりが強化された7月1日以降、台湾から中国本土へ渡航した市民に対する尋問が増加したことを明らかにしました。

 今年初めから半年間で4件だったのが改正反スパイ法が施行されて以降は約3カ月で9件と倍増したということです。

 長期間拘束された例は確認されていないものの、通信履歴や携帯のメッセージの内容を確認されたりしたということです。

 また、宿泊先のホテルで中国当局に呼び出される事案も発生していて、台湾当局は中国本土へ渡航する際には警戒するよう市民に呼び掛けています。

画像:立法院提供

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