米下院議長選 1回目投票で決着つかず[2023/10/18 06:56]

 アメリカ議会下院では共和党のマッカーシー前議長の解任を受けて後任を選ぶ議長選が行われましたが、1回目の投票で決着がつきませんでした。

 共和 マクヘンリー下院暫定議長:「投票総数の過半数を獲得した者はいないため、議長は選出されませんでした」

 下院で17日に行われた次期議長を選ぶ投票で、共和党の候補、ジム・ジョーダン議員が200票を獲得したものの、党内の20人が造反したことで選出に必要な過半数217票には届きませんでした。

 ジョーダン氏は党内の保守強硬派グループ「フリーダム・コーカス」の創設者の1人で、トランプ前大統領とも近いことから、共和党内部でもジョーダン氏の選出に反対する声が上がっていました。

 マッカーシー前議長が3日に解任されて以降、下院議長のポストは空席が続いています。

 イスラエルやウクライナ支援など急を要する予算案などの審議が停滞していて、一刻も早い議長選出が求められていますが、共和党が一枚岩になる見込みはなく、暫定議長の権限を拡大して急場をしのぐ案が現実味を帯び始めています。

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