世界的なミツバチ減少の救世主!?豪州で新たな授粉の実証実験[2023/11/03 17:05]

 果物などを作るのに必要なミツバチが世界的に減少するなか、新たな授粉の方法が進みつつあります。

 オーストラリアの菜種を採るための菜の花畑で、ビニールハウスの中を飛び回っているのはミツバチではなく「ハナアブ」です。

 オーストラリアではミツバチの減少で作物などへの授粉ができず、代わりにハナアブを使う実証実験が始まりました。

 ハナアブは花の蜜や花粉を餌(えさ)にしていて、花から花へ花粉を運ぶため授粉に使えるということです。

 また、研究の結果、花を授粉させる能力がミツバチに劣らないと分かりました。

 さらに、ハナアブは人を刺さないため農家が安心して働けるというメリットもあります。

 この菜の花畑での作業が終わるとハナアブは外に放たれてニンジンの授粉にも使われます。

 今後はハナアブの飼育方法を確立し、供給を持続させるなどの課題を克服し、早く商業化したいとしています。

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