ワグネルがヒズボラに防空システム供与の可能性 情勢緊迫化に懸念[2023/11/03 21:55]

 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がレバノンの民兵組織「ヒズボラ」に防空システムを供与する可能性があるとアメリカメディアが報じました。ヒズボラは「ハマス」に協力していて、情勢のさらなる緊迫化が懸念されます。

 ウォールストリートジャーナルは2日、ワグネルがロシア製の防空システム「パンツィリS1」をヒズボラに供与する可能性があると報じました。

 アメリカ政府はワグネルがすでに防空システムを引き渡した事実は確認できていないものの、協議が続いているとして警戒しているということです。

 ロシアメディアによりますと、ワグネルとヒズボラはシリアでアサド政権側として戦闘に参加していて、そこでパンツィリS1も使用されているということです。

 ワグネルは創設者のプリゴジン氏の死後、ロシアの治安部隊「国家親衛隊」の一部隊として兵士の募集を行うなど、再編が行われているとみられます。

 一方でベラルーシやアフリカ、中東などでの活動も継続しているとみられ実態は明らかになっていません。

 ヒズボラはイランの支援を受けて1982年に設立され、ハマス、イスラム聖戦、イラン革命防衛隊と緊密な連携を維持しています。

 ハマスによるイスラエルへの攻撃以降も国境沿いでイスラエル軍と交戦を続けています。

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