ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏が6月の武装反乱前夜にロシア下院で秘密演説の準備をしていたと独立系メディアが報じました。
モスクワタイムズによりますと、6月23日午後5時に下院に数十人が集まり、プリゴジン氏の演説が行われる予定だったということです。
プリゴジン氏と近い関係にあった政党「公正ロシア」の関係者が明らかにしました。
プリゴジン氏は、当時ロシア軍の副司令官を務めていたスロビキン氏も同行させてロシア軍の実際の死者数などを明らかにして、ロシア軍を厳しく批判つもりだったということです。
しかし、計画は土壇場で変更され、プリゴジン氏は武装蜂起に至ったとしています。
計画が変更された理由は分かっていません。
プリゴジン氏はショイグ国防相らの解任を求めて武装蜂起しましたが、目的は達成されず、8月に飛行機の墜落事故で死亡しました。
ウクライナへの侵攻が長期化するなか、ロシア国内ではプリゴジン氏の死後もロシア軍部への批判は根強く残っています。
また、侵攻が失敗しているとプーチン大統領や軍部を批判したことで拘束されたロシア軍の元大佐ストレリコフ氏は18日、来年3月の大統領選への立候補を表明しました。
ストレリコフ氏は現在、公判中で出馬できるかは不透明です。
ストレリコフ氏はSNSで出馬宣言の狙いについて、「勝者が決まってる見せかけの選挙を混乱させる」ことだと説明し、プーチン政権を真っ向から批判しています。
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