米紙 CIA長官が人質解放めぐりカタール訪問 イスラエル諜報機関トップらと極秘会談か[2023/11/29 00:37]

 アメリカのCIA長官が中東のカタールを訪問し、ハマスが拘束している人質の解放を巡り、イスラエルの諜報機関のトップらと極秘会談したとアメリカメディアが伝えました。

 ワシントン・ポストによりますと、CIA(アメリカ中央情報局)のバーンズ長官が28日にカタールを訪れ、イスラエルの対外諜報機関モサドのバルネア長官やカタールのムハンマド首相兼外相と会談しました。

 バーンズ長官は、10人の人質が解放されるごとに戦闘の休止を1日延長することを念頭に、戦闘の休止をさらに数日間長くするよう求めたということです。

 また、人質の解放は、これまでのところ女性と子どもに限定されていますが、今後のハマスとの交渉では男性や軍人にも対象を広げるよう働きかけたということです。

 バーンズ長官は人質解放に関するアメリカの交渉担当者の一人で、今月9日にもカタールでバルネア長官らと会談しています。

 ただ、ワシントン・ポストはアメリカ政府高官の話として、アメリカは人質の解放とガザ地区への人道支援を可能にするため、戦闘休止をできるだけ長くするよう求めているものの、ハマスの殲滅(せんめつ)を目指すイスラエルは戦闘休止の延長は最長で10日間だとしていて、アメリカがイスラエルを説得できるかは不透明だと伝えています。

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