黒崎さん不明事件「黒崎さんは元気だった」 控訴審の被告人質問で改めて無罪主張[2023/12/20 03:25]

 フランスで留学中の黒崎愛海さん(当時21)を殺害した罪に問われているチリ人の男(33)が今月19日、控訴審の被告人質問で、黒崎さんの部屋から立ち去った状況について「黒崎さんは元気だった」と主張しました。

 黒崎愛海さんは2016年、留学中のフランス東部・ブザンソンで行方不明となり、直前に会っていた元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ被告が殺人罪に問われ、1審で禁錮28年を宣告されています。

 黒崎さんは2016年12月5日に、学生寮の室内で首を絞められて殺害されたとみられ、午前3時20分ごろに複数の学生が恐怖や苦痛による叫び声を聞いていました。

 習い事などに姿を見せなかったことから5日夜、心配した友人らが黒崎さんの部屋のドアをノックしていました。

 セペダ被告は当時の室内の状況について19日の被告人質問で問われ、「2人とも騒がなかった。黒崎さんは机に座っていた」と述べました。

 また、セペダ被告は6日の早朝に学生寮から立ち去っていますが「黒崎さんを部屋に残して行ったが、その時は元気だった」と主張しました。

 20日には検察側と弁護側の最終弁論が予定されていて、判決は21日の予定です。

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