ウクライナ支援予算の確保年内断念 米政府高官「時間は味方ではない」 政権に危機感[2023/12/21 05:22]
アメリカでは議会の対立でウクライナ支援に充てる予算がまもなく枯渇する見通しで、ホワイトハウスの高官は「時間は味方ではない」と危機感を強めています。
アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は20日、「ウクライナが必要とする支援のためにできる限りのことをする」と強調しました。
年内にあと1回、追加の軍事支援を予定していますが、それで予算は底をつく見通しです。
カービー氏は「こうしている間にもロシア軍は攻撃的な作戦を実施しようとしている」「時間は我々の味方ではない」と述べ、議会に対して速やかに追加予算を可決するよう求めました。
議会ではウクライナへの支援継続を求める民主党とメキシコ国境の警備強化でさらに譲歩を引き出したい野党・共和党との間で折り合いがつかず、年内の予算可決を断念していて、来年以降の支援継続の目途は立っていません。