IAEA(国際原子力機関)は北朝鮮で試験運転中の原子炉が臨界に達した模様だと明らかにしました。この原子炉で核兵器などに使われるプルトニウムが生成される可能性があります。
IAEAのグロッシ事務局長は21日に発表した声明で「北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)で試運転を行っている軽水炉から大量の温水の放出を観察した」と明らかにし、「温水の放出は原子炉が臨界に達したことを示している」と述べています。
軽水炉で使用された燃料棒を再処理する過程で核兵器などに使われるプルトニウムを生成することができるため、グロッシ事務局長は「これが懸念の原因」としています。
金正恩総書記は3月に核兵器生産に拍車を掛けるよう指示していて、この軽水炉の運用が本格化すれば、北朝鮮は新たにプルトニウム供給源を確保することになります。
画像:Pleiades Neo(c) Airbus DS 2023.
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