大規模衝突開始から100日 ハマスが声明「多くの人質が死亡した可能性」[2024/01/15 10:10]

 イスラム組織「ハマス」が、イスラエルとの大規模な衝突開始から100日の節目に声明を発表し、多くの人質が死亡した可能性があり、その責任はイスラエルにあると主張しました。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、ハマスの軍事部門の報道官が14日、軍事衝突の開始から100日目を迎えたことに関する声明を発表し、「発端となった攻撃は100年にわたる占領者による虐殺に対抗するものだ」と主張し、攻撃を正当化しました。

 そして、「ここ数週間、受けた攻撃により多くの人質の生死が分からなくなっている」としたうえで、「その多くが死亡した可能性があり、その責任はイスラエル側にある」とも主張しました。

 また、「侵略が続く限りは交渉に価値はない」として、人質解放には、まず、イスラエルが地上作戦を停止させる必要があると改めて強調しました。

 さらに、「複数の関係者から近く反転攻勢を行うとの情報がある」と警告しています。

 ガザ地区の保健当局によりますと、これまでの衝突で、2万3968人が死亡したということで、その70%が女性や子どもだとしています。

 一方、イスラエル側は、これまでにおよそ9000人のハマス戦闘員を殺害したと発表しています。

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