イラン南東部で、パキスタン人の労働者たちが武装集団に銃撃される事件があり、9人が死亡しました。
イラン国営通信は27日、南東部のパキスタンとの国境付近サラバンで、武装した3人がパキスタン人の労働者たちに向けて銃を発砲し、9人が死亡、3人が負傷したと報じました。
犯人は現在も逃走中だということです。
イランとパキスタンは、今月中旬、互いの領土内の反政府武装勢力を攻撃し合う事態となり、両国間の緊張が高まりました。
その後、パキスタンが本国に召還していた駐イラン大使を復帰させるなど、緊張緩和の動きが進むなか、今回の銃撃事件が発生しました。
事件を受けて、イラン外務省の報道官は「イランとパキスタンは、敵が両国間の兄弟関係を損なうことを許さない」と銃撃を非難する声明を発表しました。
一方、パキスタン外務省の報道官は「イラン当局と連絡を取り合っていて、事件を直ちに調査する」としています。
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