米国防長官「大統領に伝えるべきだった」がん・入院非公表を謝罪 「権限空白はなし」[2024/02/02 03:04]

 アメリカのオースティン国防長官は、自身のがんや入院をバイデン大統領や国民に伝えなかったのは誤りだったと謝罪しました。

オースティン国防長官
「私の対応は間違っていた。大統領にがんの診断を伝えるべきだった。すべての責任を負う。同僚とアメリカ国民に謝罪する」

 オースティン国防長官は去年12月に前立腺がんの手術を受けた後、合併症で緊急入院しましたが、バイデン大統領ら政権幹部らに対し、がんの手術や入院を速やかに報告していませんでした。

 オースティン長官は1日、記者会見を開き、がんの診断を受けた時にプライバシーに関することは内緒にしようと判断したのは誤りだった述べ、報告が遅れたことを謝罪しました。

 また、自身の入院によって、権限に空白は生じておらず、軍の指揮統制に問題はなかったと強調しました。

 野党・共和党からは危機管理に問題があったとして辞任を求める声も出ていますが、オースティン長官は辞任する考えを否定したうえで、アメリカ国民は指導者の健康上の問題について知る権利があるとし、もっと広く伝えるべきだったと反省しました。

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