日本製鉄によるUSスチールの買収反対に「大統領の確約を得た」全米鉄鋼労働組合[2024/02/03 13:20]

　アメリカのUSW＝全米鉄鋼労働組合は日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手USスチールの買収について、バイデン大統領から反対の確約を得たとする声明を発表しました。

　USWのデービッド・マッコール会長は2日の声明で、日本製鉄によるUSスチールの買収は「組合員と国の利益を危険にさらすものだ」として、買収に反対する姿勢を改めて示したうえで、「バイデン大統領から我々を支援してくれるという個人的な確約を得た」と明らかにしました。

　日本製鉄によるUSスチールの買収を巡っては、バイデン政権が安全保障上の観点から審査する意向を表明しているほか、トランプ前大統領が先月31日に「断固阻止する」と発言したばかりです。

　USスチールが拠点や工場を置くペンシルベニア州やミシガン州は大統領選の勝敗を決める激戦州で、バイデン氏とトランプ氏による労働組合票の争奪戦は、日本製鉄の買収計画に大きな影響を与えることになりそうです。