ハマスが「戦闘休止案」への回答を仲介国へ伝達 　改めて“完全な停戦”を要求か[2024/02/07 05:52]

　イスラム組織「ハマス」は、カタールなどが仲介するイスラエルとの戦闘休止案について、回答を提出したと発表しました。改めて、戦闘の完全な終結を求めています。

　ハマスは6日、SNS上で戦闘休止案について仲介するカタールなどに回答したと明らかにしたうえで、「包括的で完全な停戦により我々に対する侵略を終わらせ、捕えられた人々を交換するための対処を行った」との声明を発表しました。

　ハマスが拘束している人質の解放など枠組みの詳細については明らかにされていませんが、カタールのムハンマド首相は中東歴訪中のアメリカのブリンケン国務長官との会談後、ハマスからの回答は「前向きなものだった」と明らかにしました。

　またブリンケン国務長官は、「合意は可能であり不可欠であると引き続き確信している」と述べています。

　ブリンケン長官は、7日にイスラエルを訪問し、回答について協議する予定です。

　一方、イスラエルメディアは「完全な停戦を求めているということは、提案の拒否だ」とする政府高官のコメントを伝えています。

　また、イスラエルはこれまで136人が人質になっていると主張してきましたが、軍の報道官は6日、このうち31人についてはすでに死亡していると公表しました。