IAEA事務局長 ザポリージャ原発を視察 状態は「比較的安定している」[2024/02/08 02:45]

 IAEA(国際原子力機関)の事務局長が、ロシア軍が占拠しているウクライナのザポリージャ原発を視察し、施設の状態について「比較的安定している」との認識を示しました。

IAEA グロッシ事務局長
「今回の重要な視察では、原発の安全性に関する重要な側面を調査することができた。発電所の物理的な保全性は比較的安定している。原発周辺への直接攻撃や砲撃は減っていて、これは進歩だ。しかし、私たちは細心の注意を払っている」

 IAEAのグロッシ事務局長は7日、ウクライナ南部にありロシア軍が占拠を続けているザポリージャ原発の視察を終えた後、このように語りました。

 ザポリージャ原発を巡っては、近くにあるカホフカ水力発電所のダムが去年6月に決壊し、原子炉のメルトダウンを防ぐための冷却水不足が懸念されていました。

 グロッシ事務局長は視察後、「冷却水を供給するために採掘された井戸を確認できた」と話しています。

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