米大統領選へのトランプ氏の出馬可否を巡り連邦最高裁で審理[2024/02/09 06:49]

 11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者レースでトップを独走するトランプ前大統領の出馬資格を巡る審理が連邦最高裁で開かれました。

 アメリカの合衆国憲法の規定では、公務員や議員でありながら国に対する反乱に関与した者は再び公職に就くことを禁じています。

 今回の審理では、2021年1月の議会乱入事件が「国への反乱」にあたるかどうかやトランプ氏の関与が主な争点となっています。

 西部コロラド州などは事件は「反乱」にあたり、トランプ氏が関与したと結論付けた一方で、中西部ミシガン州などでは真逆の判断が下されていて、州によって見解が異なることから連邦最高裁の判断を求める声が高まっていました。

 連邦最高裁で今月8日に開かれた口頭弁論では、複数の判事から「有権者の権利を大きく奪うことになる」などと出馬資格の剥奪(はくだつ)に消極的な意見が相次ぎました。

 ロイター通信は「トランプ氏が大きな勝利を収めそうな気配だ」と伝えています。

トランプ前大統領
「今日の最高裁の様子を見ていて、とても美しいプロセスだと思った。この国の民主主義が続くことを願っている」

 トランプ氏は記者団に対し、「世論調査で他の候補をリードしている人物に『あなたは出馬させない』と言えるのか?」などと述べ、自信を示しています。

 最高裁の最終的な判断には数週間ほどかかる見通しです。

こちらも読まれています