「愛の街」でバレンタインに“婚姻届” 縁起担いでカップルが提出 タイ[2024/02/14 23:55]

 バレンタインデーの14日、タイにある「愛の街」という地名の地区には婚姻届を出すカップルが詰め掛けました。

 首都バンコクにあるバーンラック区役所は14日、特設会場を設置して婚姻届を受け付けました。

 「バーンラック」はタイ語で「愛の街」という意味です。

 例年、縁起を担ぎたいカップルがバレンタインデーを狙ってこの区役所で婚姻届を提出します。

 区役所の職員によりますと、14日だけで約900組のカップルが集まったということです。

 会場では抽選で12組に「金の結婚証明書」をプレゼントするイベントも行われました。

当選したカップル
「きょうは『愛の日』なので、忘れられない日になると思って(この日を選んだ)」

 また、今年初めて同性カップルに向けた「パートナー証明書」がバンコクすべての区で発行されました。

 証明書に法的な効力はありませんが、パートナーと一緒に駆け付けたカップルもいました。

約15年交際している同性のカップル
「とても幸せで興奮しています。この機会をずっと待っていました。近所の区にも電話で確認してみたのですが、こうしたチャンスはありませんでした」

 タイでは去年12月、同性婚を認める法案が下院で可決されるなど、性的マイノリティーに関する法整備が徐々に進んできています。

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