「医療崩壊」で新生児の命が危険に…ガザ地区南部ラファで人道危機が深刻化[2024/02/25 19:13]
イスラエル軍が地上侵攻を進める方針を明らかにしているガザ地区南部ラファの病院では、医療が逼迫(ひっぱく)し、多くの新生児の命が危険にさらされています。
ガザ地区南部のラファにあるエミレーツ病院では、1台の保育器に最大4人の新生児を入れなければならないほど、逼迫した状況が続いています。
こうした状況は「感染症拡大の原因になっている」と指摘されています。
エミレーツ病院 アマル医師
「1回の勤務で2、3人の子どもが亡くなります。これまでは1カ月に1人か2人が亡くなっていたのですが、今は毎日、子どもたちが亡くなります。彼らの唯一の過ちはガザに産まれてしまったことです」
ラファには現在、北部などから避難民が押し寄せ、およそ150万人が暮らしています。
水や食料が不足し、栄養失調が懸念されるほか、劣悪な衛生状態での生活により免疫力の低い子どもたちを中心に、感染症も蔓延(まんえん)しているということです。
さらに、空爆は連日続いていて、24日には少なくとも8人が死亡するなど、民間人の犠牲は増え続けています。
また、イスラエル軍はラファへの地上侵攻を強行する姿勢を崩していません。
国際社会からは懸念の声が相次いでいます。