ナワリヌイ氏「偲ぶ会」会場見つからず 弁護士拘束され支援者や葬儀社にも圧力か[2024/02/28 17:50]

 ロシアのプーチン政権を批判し、刑務所で死亡したナワリヌイ氏をしのぶ会を開こうとする支援者らに対し、ロシア当局の圧力が強まっています。

 独立系メディアによりますと、ナワリヌイ氏の弁護士のワシリー・ドゥブコフ氏が27日にモスクワで拘束され、その後、解放されました。

 ドゥブコフ氏はナワリヌイ氏が死亡した刑務所のあるサレハルドで母親のリュドミラさんに同行し、遺体の引き渡し交渉などにあたっていました。

 ドゥブコフ氏は拘束理由などについてはコメントせず、「弁護活動に対する妨害だ」と述べています。

 また、独立系メディアによりますと、カルーガ地方では36歳の女性もナワリヌイ氏に関連する団体や運動などの複数のリンクを自身のアカウントに掲載したとして拘束されました。

 こうした状況のなか、ナワリヌイ氏の広報担当、キラ・ヤルミシュ氏は27日、今週中の開催を目指しているナワリヌイ氏をしのぶ会の会場が見つからないと明らかにしました。

 ヤルミシュ氏は会場交渉の際、「葬儀社は私たちと協力することを禁止されていると告げられた」としています。

 ナワリヌイ氏のしのぶ会の開催を妨げようと、葬儀社などへも当局から圧力が掛けられているとみられます。

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