モルドバの親ロ派「沿ドニエストル共和国」 ロシア議会に保護を求める決議[2024/02/29 03:51]
ウクライナの隣国、モルドバの親ロシア派が実効支配する地域の議員が、欧米派のモルドバ政府からの圧力が高まっているとして、ロシア議会に保護を求めました。
「沿ドニエストル共和国」はウクライナ南西部と国境を接するモルドバ東部の親ロシア派が実効支配している地域です。
ロシア国籍を持つ22万人以上が住んでいるとされ、ロシア軍の平和維持部隊も駐留しています。
ロイター通信などによりますと、28日「沿ドニエストル共和国」で2006年以来となる大規模な議会が開かれ、欧米派のモルドバ政府から「社会的、経済的に圧力を受けている」として、ロシア議会に対し、「保護」を求める決議が採択されました。
事前の報道で指摘されていたロシアへの「編入」を求める決議には至らず、「保護」を求める形となりました。
モルドバ政府の高官は決議について「プロパガンダだ」などと非難しています。