フランス 女性の中絶権利を憲法明記へ 「自分の体をコントロールする自由を憲法に[2024/03/01 08:11]

 フランス議会上院で女性が人工妊娠中絶する自由を憲法に明記する法案が可決されました。3月4日に正式採択される見通しです。

フランス デュポン・モレッティ法務相
「この投票は歴史的です。女性が自分の体をコントロールする自由を憲法に明記する世界初の国になります」

 フランス議会上院は28日、女性の中絶の権利を憲法に明記する法案を賛成多数で承認しました。

 フランスは1970年代に人工妊娠中絶を合法化する法律を制定しましたが、アメリカの連邦最高裁が2022年に女性の人工妊娠中絶の権利を覆すなど、各国で女性の自由を脅かす状況が相次ぎ政府は危機感を示していました。

 法案は3月4日、正式に採択される見通しで、マクロン大統領はSNSで「女性の中絶の自由を憲法に明記することで不可逆的なものにするよう尽力する」と強い決意を表しています。

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