イラン議会選 現政権支持の保守強硬派が勢力拡大?候補者選別も[2024/03/01 19:01]
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イランで1日、4年に1度の議会の総選挙が行われます。ガザ地区やウクライナの情勢を巡って欧米諸国と対立する現政権の政策を支持している保守強硬派の議席が注目されます。
4年の任期満了に伴って実施されるイラン議会の総選挙は290議席を争い、1日、投票日を迎えました。
立候補者を事前に審査する機関は28日、申請を受理した人のうち4分の1が失格となったと発表しました。
政権が関与して候補者を選別しているとみられ、対米穏健派のロウハニ元大統領も失格となったと国営メディアは伝えています。
また、失格となった人のなかには「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフの着用を巡って2022年に起きたデモで政権を批判した「改革派」と呼ばれる政治家も含まれていて、選挙の公平性が疑われています。
AP通信が首都テヘランで21人の市民に「選挙に行くか」と尋ねたところ、13人は「投票に行かない」と答えたということです。
前回2020年の総選挙での投票率は、1979年のイスラム革命以降最低のおよそ42%で、今回、投票率がさらに低下するのかも注目されます。