アメリカ共和党の全国委員会の執行部にトランプ氏側近や親族が就任[2024/03/09 06:57]

 11月にアメリカ大統領選挙が控えるなか、全国の共和党を組織する党全国委員会の執行部にトランプ氏の側近と親族が新たに就任することになりました。

 共和党全国委員会は8日、新たな委員長にトランプ氏の側近、マイケル・ワトリー氏が新たに就任すると発表しました。

 ワトリー新委員長は前回の大統領選挙の結果を否定するなどしていて、トランプ氏の主張に沿う人選となっています。

 また、共同委員長にはトランプ氏の義理の娘、ララ・トランプ氏が新たに就任します。

 ララ氏は声明で「選挙を守り、党全国委員会の資金を最大限、効果的に使うことに焦点を当てる」などと述べ、トランプ氏再選に向けて資金を集中させる考えを示しています。

 前委員長のマクダニエル氏は、大統領選挙が近付くにつれてトランプ氏との関係が悪化していたとされ、トランプ氏の圧力により任期途中での辞任に追い込まれました。

 トランプ氏自身が党組織の人事権を握っているわけではないものの、秋の大統領選挙で党候補の座を確実にしたトランプ氏の意向が強く反映された人事で、共和党の「トランプ党」化が加速すると懸念する声も上がっています。

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