国際刑事裁判所の新所長に日本人初の赤根智子判事 ロシアから指名手配[2024/03/12 01:07]

 戦争犯罪などを裁く、ICC(国際刑事裁判所)の新たな所長に、日本人で初めて、赤根智子判事(67)が就任しました。

 オランダのハーグに本部があり、戦争犯罪などを審理するICCは11日、18人の判事の互選で、新たな所長に赤根智子判事を選出しました。

 任期は3年で、ICCの所長に日本人が就任するのは初めてです。

 赤根氏は愛知県出身で、1982年に日本の検察官に任官して、函館地検検事正や最高検検事などを歴任し、2018年3月からICCの判事を務めています。

 赤根氏は声明で、「同僚の判事から所長に選出されたことを大変光栄に思う。裁判所にとってこの困難な時期に、安定的で協力的で統一されたリーダーシップが必要とされている」と述べています。

 赤根氏は去年3月、ウクライナからの子どもの連れ去りを巡る戦争犯罪に関与した疑いがあるとして、プーチン大統領に逮捕状を出したICCの判事3人のうちの1人で、これに反発したロシア政府から指名手配されています。

画像:ICCのHPから

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