EU議会 世界初のAI規制法案を可決 違反企業には制裁金[2024/03/14 00:48]

 EU(ヨーロッパ連合)の欧州議会は、人権を脅かすAIの利用禁止を盛り込んだ、包括的なAI規制法案を世界で初めて可決しました。

 欧州議会は13日、本会議を開きチャットGPTやGeminiなどの生成AIを含む、AI規制法案を賛成多数で可決しました。

 世界初となる包括的なAI規制法案では、顔認証データベースを作成するためにインターネットや監視カメラ映像から顔画像を収集するなどの人権を脅かすAIや、サブリミナル効果で人の行動を誘導したり、人の弱みにつけ込んだりするAIの利用は禁止されます。

 また、生成AIによる画像や音声、映像などにはAIが作成したことを明示するように義務付けています。

 違反した企業には、最大で3500万ユーロ=およそ56億円か年間売上高の7%の制裁金が科されます。

 この法案は、EU加盟国による理事会で近く承認され、2026年から適用される見通しです。

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