停滞の休戦交渉が動くか ハマスが新たな条件を提示 イスラエル側「前向き」[2024/03/15 07:53]

 ガザ情勢を巡り停滞していた休戦交渉が、再び動き出す可能性があります。ハマス側が仲介国を通じて、イスラエル側に新たな条件を提示したことが明らかになりました。

 ハマスは14日、SNS上に声明を発表し、「仲介国に対し、合意に必要な原則や包括的な条件を提示した」と発表しました。

 人質解放に関する資料も含まれているとしています。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」によりますと、すでに条件はイスラエル側に渡っており、政府高官は、「要求は依然として過大だが前向きではある。真剣な協議はできる」と話し、15日にも政権内で検討される見込みです。

 休戦交渉を巡っては、ラマダン=イスラム教の断食月までの締結が目指されていましたが、ハマス側が恒久的な停戦を求めるなど、双方の隔たりが大きく、停滞していました。

 一方、パレスチナメディアは14日、ガザ地区北部でイスラエル軍の攻撃ヘリが、支援物資を待つ群衆へ向け発砲し、少なくとも50人が死亡したと伝えました。

 ラマダン入り後もイスラエル軍の攻撃は続いており、食料危機も深まるなど情勢は悪化の一途をたどっています。

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