太平洋戦争末期に流出の文化財を沖縄に返還　FBI「戦争中に持ち去られた可能性高い」[2024/03/16 19:34]

　太平洋戦争末期に国外に流出したとみられる文化財がアメリカから沖縄県に返還されました。FBI＝アメリカ連邦捜査局はこれらが「戦争中に持ち去られた可能性が高い」との見方を示しました。

　14日、アメリカで発見された琉球国王の肖像画などの文化財22点が沖縄県に返還されました。

　FBI＝アメリカ連邦捜査局が15日に公開した動画によりますと、これらの文化財は東部マサチューセッツ州で、第2次世界大戦の退役軍人の男性の家族が遺品を整理していた際に屋根裏から発見したということです。

　男性は太平洋戦争には従軍していませんでしたが、見つかった文化財がFBIの盗難美術品リストに載っていることに家族が気づいて通報しました。

　FBIが調べたところ、遺品からはタイプライターで書かれた無記名の手紙も見つかりました。

FBI　ケリー特別捜査官
「手紙を読むと、これらの品々が第2次世界大戦末期に沖縄から持ち去られた可能性が高いことが一目瞭然だった」

　FBIのケリー特別捜査官はこの家族が通報したことを「正しいことをした」とたたえ、盗まれた美術品の回収には市民からの情報が重要な役割を果たすと強調しました。