国際司法裁判所がイスラエルに“人道支援措置”命じる 「ガザ地区に飢饉が蔓延」[2024/03/29 05:14]

 ICJ(国際司法裁判所)は28日、イスラエルに対し、緊急な人道支援がガザ地区に提供されるために、あらゆる措置を取るように命じました。

 オランダのハーグにあるICJは28日、「ガザ地区の住民の生活状況が悪化し、特に飢饉(ききん)が蔓延(まんえん)している」として、イスラエルに対して食糧や水のほか、住居、燃料、医薬品など緊急な人道支援がガザ地区に滞りなく提供されるようにあらゆる措置を講じるよう命じました。

 ICJの命令に強制力はありません。

 ICJは1月、ガザ地区への攻撃が大量虐殺かどうかの判断は見送ったうえで、イスラエルに対して大量虐殺を防ぐように命じましたが、その後も病院や集合住宅などへの攻撃が続き、停戦交渉も難航しています。

 国連世界食糧計画は今月18日、ガザ地区の約111万人が7月までに飢饉に陥る可能性があると警告しています。

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