北朝鮮外相「日本の接触の試み許さず」　拉致問題に言及した岸田総理に不快感示す[2024/03/29 20:10]

　北朝鮮メディアは崔善姫（チェ・ソンヒ）外相が岸田総理大臣と金正恩総書記の首脳会談などを含む日朝間の外交接触の可能性を否定する談話を発表したと報じました。

　崔外相は朝鮮中央通信を通じ、日本との対話に関する談話を発表しました。

　このなかで崔外相は「岸田首相が『拉致問題』に再び言及した」と強い不快感を示し、「現実をあえて否定し、解決できない問題に執着している」と指摘しました。

　また、「日本の言う『拉致問題』を解決することもなく努力する義務もなく、またそうする意思も全くない」と主張し、「朝日対話は我々の関心事ではなく、いかなる接触の試みも許さない」と対話の可能性を強く否定しました。

　一方、同通信は中国で日本大使館から北朝鮮大使館に対し電子メールで接触の提案があったとも明らかにし、「いかなるレベルでも会うことはない」との北朝鮮側の立場を伝えています。